初夏の記憶 -Syoka no kioku-

桜の咲く頃に会いましょう

僕はそう言って君と別れたはずだった

夏が始まりを告げたあの頃に
君と僕はたしかに出会った

ゆらめく時の中で
瞬きほどの愛に溺れた

夏が終わって
君は僕にそう告げた

桜の咲く頃に会いましょう

君はそう言って僕と別れたはずだった

時が経ち
君から来た手紙は
結婚を告げる一枚の葉書だった

桜の咲く頃に会いましょう

二人はそう言って別れたはずだった

部屋に飾る一枚の葉書
それは僕の中の唯一の現実

桜咲く頃に会いましょう

今年もまた、

僕は待ち続けている

桜咲く頃に会いましょう

今年もまた桜が散っていく・・・

そして・・・夏がはじまる

98.5.30 from "CASSIOPEIAから愛をこめて"


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