死体のある景色 -Sitai no aru vision-
朝から君を
晩まで君を
向こうにみえるビルに反射する太陽を見ながら、
宵闇に乱反射する月を見ながら、
明かりの無い部屋で、モニターから漏れる光だけを頼りに
今夜も君を
明日も君を
ゆっくりと流れる時間の中で
ぽうっと浮いた魂の動きを視線で追いながら
動かない体と、痺れる指先を癒しながら
今も君を
さっきまで君を
訳の分からない理由で喧嘩して、
君の怒る顔を見ながら、耳がきんと痛くなって、
君の声が聞こえなくなる、
だから君を
そう、君を
耳が遠くなって、何も聞こえなくなって
僕が何をしているのか分からなくなって
気がつけば、横たわる君がいた。
朝から君を
晩まで君を
向こうにみえるビルに反射する太陽を見ながら、
宵闇に乱反射する月を見ながら、
明かりの無い部屋で、モニターから漏れる光だけを頼りに
僕は横たわったままの君を、ただ君を
ナ・ガ・メ・テ・イ・ル
from "CASSIOPEIAから愛をこめて"98.7.9