またたび -MATATABI-

日差しの強い真夏

寒風吹き付ける真冬

僕が君に出会った

私は貴方に出会った

やがて来る別れを惜しむ術も知らず

やがて突きつけられる現実を想像もせず

ただただ君との愛欲の中に溺れていくだけで、

ただ、貴方が作り出す偽りの愛に騙され続けて

周りも自分も、ましてや君さえも見えていなくて

友達も、両親も、誰の言葉も届かなくて

とろけるような感覚の中で、秒針の音だけが刻まれていた

とろけるような感覚の中で、秒針の音だけが刻まれていた

照り付ける太陽と

全てを持ち去った冬の草原で

砂浜の砂利に膝を痛めながら、

あなたが残した山のような不幸に心を痛めながら

君は背中をもぞもぞとさせながら、

やがて来る復讐を心に近いながら

飽きるまで、飽きるほど

死んだつもりで、人という冠を投げ捨てて

違いの皮膚細胞の一つ一つまで確かめ合った

自分が女である事を嫌と言うほど感じながら

波が寄せ、引き、数十回の繰り返しで

雪が降り、太陽が照り付け、幾度かの年を越え

君は消えた

貴方を見つけた

僕の腕には、まだ君の髪の柔らかさが残っている

貴方の心に復讐の序曲の思い出を残して上げる

それはまるで

それはまるで

またたびのように

98.8.11 in da house


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