徒労 -to row-
日差しの強さにも辟易するが
君の愛情の強さにも辟易とする週末の出来事

遊園地で君をみながら、そう思う。

明日を顧みないほどの愛情を発散し続けて
まるで夏の終わりの蝉のように叫び続ける
君は何処へ行こうとしているのだろう?

愛こそが正義と信じられた時代に、
君が僕に与え続ける愛にもうんざりしそうになっていた

それは徒労だろうか

僕の愛が足りなかったのだろうか
それとも僕にとって愛は正義ではなかったのだろうか
二人の住む世界が違っていたのだろうか

いづれにせよ。
蝉の鳴き声が無くなる頃に、
僕の方には蝉がいなくなっていた

愛こそが正義と信じれた季節に
君は僕の肩越しに力いっぱい泣き叫んでいた
そんな深くて寂しい愛に気づけなかった僕が

徒労という言い方はできないのかもしれない。

日差しの強さにも辟易するが
君の愛情の強さにも辟易とした週末の出来事

蝉のいなくなった街で

君の抜け殻をみながら、僕は泣き叫ぶ
君の求愛にこたえられなかった僕に辟易しながら

来年の夏、もう蝉はいない

98.8.28 in da house


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