毛布に包る -KURUMARU MOUHU-
寒い夜には毛布に包まろう
焚火を見据えて
貴方を思い出して
昨日の出来事は寒風に流されて
痛みしかない思い出は吹雪で凍らせて
とりあえず今の自分だけを
大切にしよう
明日を夢見て生き抜こう
凍える今を毛布で凌ごう
凌げるならば凌ごう
きっと吹雪は止むだろう
明日か、
明後日か、
いつの日か
寒い夜には毛布に包まろう
焚火を見据えて
貴方を思い出して
そういえば、
僕が寒いのは何故だろう
山小屋の外をちらりと見る
吹雪の中に貴方が立つ
そう
この吹雪は貴方の息だったんだ、
そうだ
忘れていた
毛布は自分のエゴ
吹雪は貴方の押し寄せる思い
焚火は現実逃避
そうか、
僕は逃げているだけだったのか
そう思い毛布を投げ捨て、
吹雪の中に飛び込む
そこには、
死が待っている
何よりも心地よい死が
98.10.19 in da house