Magic meets magic


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第五章
アマチュアとプロの境界線を越えた夜 ―アルフォンソとの出会い―


 本来、自叙伝を書いていくのであればそれは時代の流れを追うようにして書き綴られていくものだと思う。まあ、そうはいってもこの文章が遠い将来発売される事があったとしても、その時は今よりももう少しまともな文書に書き直すこともできるだろう。今は時系列の中から一つずつ拾っていく事が自分にとっては分かりやすい。

 斎木創、そしてPSYKAという二人のマジシャンを語る上で…無論、二人は一つなのだが…絶対に欠かせない人物というのが何人かいる。  柳田昌宏というマジシャンを欠かせないのは今更の話ではあるのだが、柳田氏と同じか下手をするとそれ以上の影響を与えたマジシャンがいる。

 アルフォンソ(Alfonso)、90年代前半からウイザードインに来ている人たちはこの名前を知っている方もいるかもしれない。実際には知らない方のほうが大半だろうか。アメリカ西海岸を中心に活動するプロマジシャンである。

 彼はウイザードインを通じて二度、来日している。1992〜93年において彼はウイザードインに数多くの奇跡と伝説を残している。私自身はそれらを肌で感じ、そして生で見てきた生き証人の一人である 無論、本人はまだ現役だ。誤解なきよう。

 マジシャンはどこからアマチュアでどこからプロフェッショナルとなるのだろう?私はそこに明確な差を見出していない。例えばお金をとってショーを見せるか見せないか、趣味としてやっているかどうか。それぞれにそれぞれの価値観をもってマジシャンをプロとアマに分けている。世の中にはセミプロという言葉もあるのだが、それもプロだろう。

 私がプロマジシャンとして扱われ始めたのと、私自身の心の中でプロマジシャンとして認めたのは実は誤差がある。それは本人が自覚していなかった事だった。ギャランティが発生しているからプロだと思っていたあの頃から数年たって、私はある出来事に遭遇する。それは自分の中で明確なプロ意識が生まれた瞬間でもある。そしてそれには私のマジシャンとしての人生に無くてはならない存在、アルフォンソが深く関わっている。

 アマチュアとプロフェッショナルの間にある境界線を越えた夜、

 それはアメリカ・ロスアンジェルスにあるマジックキャッスルでの出来事だった

続く・・・


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