20日のことだが、戦場カメラマンでライターの鴨志田穣氏が腎臓ガンで亡くなった。42歳。

漫画家西原理恵子の旦那さんで、2003年に離婚したが、その後復縁。大半の人は西原先生の漫画に登場した鴨志田氏で知り、その後に西原先生のイラストと共に出された「アジアパー伝」で、彼の文章を見ることになる。

もともと西原先生の(うろ覚えだけど)「鳥頭紀行」にカメラマンとして登場するのでが、気がついたら毎回でていて、そのうち結婚してた。で、さらに気がついたら離婚していて、そのうち復縁してた。漫画や鴨志田氏のエッセイからも見てとれたけど、この2人は本当に他にあうことのない2ピースのパズルだったんじゃないかと。

鴨志田氏の文章は、最初はかなり稚拙な文章だった。けど、戦場をとりまく人々の情景描写はすばらしく、これは重ねればどんどん良くなっていくんじゃないかと思ったり。実際、本を出すたびに、彼の文章は良い意味で磨かれていった。地球上から「戦場」がなくなったって、これがあれば生きていけそうなくらい。

また、鴨志田氏の書いた「アジアパー伝」には、2004年5月27日、イラク戦争取材中にバグダッド付近マハムディヤで襲撃され殺害された戦場カメラマン、橋田信介氏も登場する。これも2004年当時、凄い印象にのこったできごとだった。

最後の本になった「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」は印象深い一冊。是非読んでもらいたい。

鴨志田氏は、表面だけでみれば駄目人間で、人生のあらすじを聞いても、なんかとんでもない人にしか見えないけど、リリーフランキーさんが「酔いが〜」の帯に書いたコメント「あなたはなんだかんだ言って幸せな人間です」に同感。requiescat in pace