ちょっとゲームをしていない人にはわかりにくい話。

ポーカーってやつは、基本的に対人戦で、ゲームのルールを聞くと、自分の持っている役が高い方が勝つという意味では、自分の持っているハンドと相手の持っているハンドの戦いのように思える。

実際のところ、それはそれで1つの事実だし、重要なことではあるんだけど、勝っている方がかならずゲームを制する事ができるわけじゃない。実際にカードを開くまでには4回のベットラウンド(チップをかける、うわのせする、降りるなどの行為を行う)があって、そのベットラウンドでチップがかけられれば、それを受けなければ、次のカードを見る事はできないし、最後にカードを明けることもできない。

つまり、手が相手より悪くても相手をおろす事ができれば、カードを明けずにそのゲームを制することができる。いわば「Any two cards can take win」ということ。

これは自分のハンドでは戦っていない。むしろ、相手にナニが入っているのか、相手がどういう心理状態で臨んでいるのかを判断するということが重要になってくる。ポーカーにおいては、参加するしないの意思表示を、毎回決められた場所から時計回りに行うわけで、早い順番の人のほうが原則的に不利。また、一番最後の2人は強制的に参加料(ブラインド)を支払うから、手の善し悪しとは別にチップをすでに出している。このような中で、誰がどの場所からどのようなベットをするのかが重要な情報になってくる。

こんな心理や戦略性の部分がポーカーには存在していて、これがまた奥の深い世界を創造していたりするんだが

・・・さて

ポジションやチップ量による心理の変化があるということは、もう一歩先に進むと、それを利用した戦略もでてくる。チップを持っているから降りるタイプ、チップがないから飛び込んでくるタイプ。これは手の善し悪しとは別に存在している。逆に、手がよくなければチップの多少の損は目をつぶるタイプもいる。

キャリアのあるプレイヤーの多くは、これらの考え方を状況に応じて素早く変更して対応してくる。いわばギアチェンジができるということ。本当は多くのプレイヤーがそのようなことをしているんだけど、いざとなるとギアボックスがトラブルして固定してしまうプレイヤーも多い。

当然、プレイスタイルをマッチアップしていくと、当たりやすい相手もいれば当たりにくい相手もいる。理想は当たりやすい相手だけが残ってくれて、当たりにくい相手が消えていくという状況。

4月から始まったシーズン5。最初の1ヶ月はこのテーブルのプレイヤーコントロールを試してみた。全てにおいて出来る訳じゃない。自分のチップ量だったり、入ってくるハンドにもよる。でも可能なシチュエーションでは実施するようにした。

見ていた人にしか分からないけど、4月最終のDUKEのべガスカップ。ファイナルテーブルで一番残って欲しくない人はHさんだった。WSOPのファイナリスト。プレイはクレバーだし、やはりここ一番の太さを持っている。最後の最後で2人になったら、正直勝ち切る自信はない、運でどうこうする分では50/50だけどスキルで大きく差があるし。

8人くらいのところで、Hさんが、UTGから19枚オールインが入った時はチャンスだと思った。ハンドはAQ。比較的強いハンド。手持ちは18枚。勝てばチップリーダーなうえに、最も戦いたくない相手を落とせる・・・

ほぼ同様のケースが4月最後のJACKでもあった、こっちはH777。同じくUTGから19枚でオールイン。ハンドはAQ。比較的強いハンド。手持ちは18枚。勝てばチップリーダーなうえに、最も戦いたくない相手を落とせる・・・

結果は、上は勝ってチップリーダーに、その後優勝

下は、負けて終了。その後、H777氏が優勝

結果から見ると、所詮運じゃねーの?と思いそうだけど、戦略は結果とは別に育っていくもの。こういうプレイを積み重ねて、相手の心理や戦略を読み込んでいく作業はとても面白いし、重要だと思っている。

Pokerの面白さは人それぞれだけど、自分はこういうサイコロジカルな部分に魅力を感じるし、それはMagicにも相通ずる部分だなあと考えつつ、まとまらないまま本日終了