水 4 9月 2002
TALKの章では、主に演技の最中の会話、すなわちプレゼンテーションなどを論じる事になる。しかし、ここでの章全体のイメージは「しゃべり」と定義させてもらおう。そのため、語られる内容としては、演技中だけでなく、演技以外のしゃべり、つかみのトーク、司会における話法などに広がる。また演技の最中の現象と会話の同調・非同調などもこのトークの章の対象となる。
私自身は、比較的この「しゃべり」を大事にというか、重要視するタイプのマジシャンであると考えられる。事実、マジックの感想は述べられなくても、「さいかさんのトークは好きです。」と言われるケースも多い。私自身はマジックにおけるこの話法はまだまだ発展途上の部分も多く、己の勘と、これまでの蓄積でどうにか体裁を取り繕っている部分が多い。
そういって点で、この章を用いて自身の話法に対する考え方を整理することができて、かつ今までに見逃していたり、見ないようにしてきた弱点なども認識することができれば、と考えている。
さて
マジックにおける会話において、もっとも重要なのはマジックと共に自分にこだわりをもっているかどうか、という点に尽きると思っている。特に言葉は、視覚に訴えるマジックと共に観客に聴覚の部分で送り込まれる重要な情報となる。具体的な割合は分からないが、演技者の言葉は時には観客にそのマジックの印象をも変化させる。
これは後に話すことになるキャラクターの部分とも密接に繋がっているのだが、会話がしっかりとしてないという点よりも、自分が発する言葉に対して自分なりのこだわりをもっているかどうかが重要なポイントではないかと考える。
私は、会話に関してはいくつかのこだわりを持って全てのショーを行っている。これは大会などの演技だけでなく日常のショーなどでも重要なポイントだ。無論、すべてがパーフェクトではない点が己の未熟さでもあるのだが。
こだわりの方法は人それぞれである。様々な方向のこだわりが存在していると考えている。しかし、重要なのは自分というマジシャンを表現するにおいてマジックと勝るとも劣らない自己表現であるという再認識と自覚は、自身のレベルアップに重要ではないだろうか。