金 20 12月 2002
さらに引き続き、タネ明かしに関して
私はパフォーマーとしてのマジック商売にあまり興味がない。まあ期待されるものに応えるだけの器量は持ち合わせているので、要請があれば受ける程度である。それでも、そこら辺のには負けないだけの仕事はこなしているとは思うが。
一方で、パフォーマー以外のマジックビジネスも考えられるのでは、と思う。それは私の永年の目標であり、まあ期限のないものである。まだ市場的に安定していないので投資しないだけ、とも言えるだろう。
マジックをビジネスとして考える一起業家として、昨今のテレビ番組におけるタネ明かし番組は、非常に好意的に捉えることができる。メディアがネタに枯渇する昨今の番組の中でマジックがどんな形であれ、一般の目に触れる機会が増えることは非常に有難い。
ぶっちゃけた話をするのであれば、理想はマジックの演技だけの番組なのだと思うのだが、それがなかなか存在し得ないのは、マジシャンはタレントではないから、に他ならない。
私はブラウン管の中において魅力あるキャラクターであるというのは、タレントの一つの才能であると考える。ダウンタウンやとんねるずが漫才やコントをしなくても、ゴールデンタイムに番組を持ち、長い間、その場所に居続ける事ができるのは、彼らがテレビというメディアにおいて輝くことのできる才能を持ち合わせているからだ。
テレビで活躍するマジシャンの多くは、マジックをとってしまうと非常に貧相に見える。誰かがいじってもあまり面白くないし、ピンでしゃべらしてもパッとしない。タレントとしての魅力は他の芸能人と比べても明らかに見劣りしてしまう。
ここ数年において、マジックをしなくてもタレントとしていじられて面白いと思えるのは、古くは「とんねるずの生ダラ」に出ていた無敵王氏、最近ではマギー審司氏あたりは、まったくもってマジックをしていなくても、他のタレントによるいじりで絵になるかな、とか。
マリックさんなどは、マジックしないとけっこうタダの人っぽくなる。この辺を鑑みるとマジシャンというジャンルはあくまでもマジシャンであって芸能人じゃないんだな、という事をしることになったりしているのだが。(無論、マリックさんは比較的タレントとしての知恵を身につけているとは思うが)
マジックだけの番組を成立させるためには、どうしてもタレントとしての素養を持ったマジシャンの登場が望ましいのでは?というのが私の現在の結論。現実的にはマジシャンだけじゃ持たないので、syべれたり絵になるタレントをかぶせようとするわけだ、テレビ局側の論理は明確。マジックファンとしてはウザいだけなのでイランのだが、そうもいかないとも思う。●●●●とかがもし、タレントなしでマジック番組やったら、視聴率は2%くらいだろうしなあ、ゴールデンで。
タネ明かしが今後も安定的なコンテンツになるとは考えにくいが、マジックがテレビで安定したコンテンツになるんであれば、一般への認知も多少なりとも上がっていくかな?とそうすれば、マジックを趣味とした人だけを対象としたビジネスじゃなく、違う方向のビジネスももっと広がってくるかなと考える。
で、あれば、今のタネアカシはマジックを商売にしようと考えるのであれば、その良し悪しは知ったこっちゃなく大歓迎という事になる。
しかし、タネアカシはマジックの面白い部分というよりは恥部晒しであって、けっして面白い演出ではないと思うから、方向性が変わってくれればいいなあ、とテレビ局には切に願いたいのだが、それをテレビ局が認識するには優れた演技者、タレント性を持ったマジシャンが必要なんだとも思う。
テレビ局としても苦肉の策なんじゃないか?
先月のことだが某民法キー局のプロデューサーさんと食事していたときにそんな話をしていたのだが、テレビ局的にはマジックの番組を作る意思がないわけではないらしい、がレギュラーをまかせるようなマジシャンがいないというのが辛いらしい。MC用意してマジシャンのマジックを見せるだけでは、視聴率も厳しい。やはり、マジシャンに華が欲しいというのが正直なところだ。
特番なども作る意思はどうやらあるようで、あとはどんな題材を考えるか。ここに関してはテレビ局側にマジックのノウハウがないので、魅力的なコンテンツを提案してくれる人なり団体なり会社なりがあるかどうか次第というのが現状という私の認識も概ね間違っていないとの事。。
作家が考える企画はどうしてもバラエティ色が強く、マジックを純粋にマジックとして取り上げるだけの知識がないから、またマジックを卑下している傾向があるから、ロクな企画がないらしい、なるほど、そりゃそうだろうなあ。
今後もテレビ局側はマジックをコンテンツの一つとして捉えていく方向はある事は間違いない。あとはそこにどれだけ魅力的な提案を寄せられるか。マジック界側に優秀なプレゼンターが求められている。
話が大きくそれているが、今後、起業家として考えるならばマジックはより多くの人に接してもらったほうが市場が拡大するので、テレビに露出されるのは、いかなる方法でも肯定的である。私が示している起業は、決してマジック愛好家をターゲットとしたものではない。
しかし、テレビに出ているマジシャンが魅力的でなければ、テレビでの露出はマジック自体を非常に低俗なものに落とし込む可能性を持っている。
そういった意味で、私は半肯定的という言えるだろう。無理クリまとめた感が強いが、そんなことはない、たぶん。