水 15 1月 2003
年末から年初にかけて、ニューヨークへ。
半分以上は遊びだったのだが、一部は仕事を含みつつの旅行であった。海外には人並みには出かけているとは思うのだが、アメリカ東海岸は初めて。西ばかりの私にとっては刺激的かつ魅力的な体験となった。ロスに比べると、ニューヨークの方がアメリカらしく感じた私の感覚はあまり間違っていないだろう。
今回の渡米では、マジックに直接だけでなく間接的にも参考になる出来事や経験などに多分に遭遇することができた。今後はいくつかのテーマに分けてそれらを小出しにしていけば、暫くはネタに枯渇することはないだろう。いや、別に困っているわけではないのだが・・・
仕事に関して言えば、マジック関係半分、それ以外も半分。マジックはたいした事ではなかったのだが、それの絡みで、Tannen’s Magic Shopにお伺いした。
25th st.の5th ave.と6th ave.の間にある。場所的に観光名所などで分かりやすく言うと、フラットアイアンビルのすぐ近くだ。まあ、フラットアイアンが日本人にどれだけ観光名所として知られているかは別の話ではあるが。
ビルの2階にあるこのショップは店舗部分はさほど大きくない。7坪前後というところか。馬蹄形にショーケースが並んでいる。ちょうど真中に大きな柱があるので、多少奥のケースが見づらかったりするのだが、まあネットショップが中心になりつつある昨今のマジックショップ事情的にはさほど問題もないだろう。
伺ったのは31日の閉店間際。若いマジシャンが数名ゴロゴロしていたのと、黒人の若い姉弟、年をとった好事家数名という感じ。店に知り合いがいるわけでもないので、色々と物色していた。まあ、実際に買うものは決まっていたし、新しいアイテムなどを期待する年頃でもない。
若いマジシャンはどうやらマニアのようだ。ケースのこちら側から中にいる店員に対して自分の考えたマジックを見せていた。
このような風景はどこにでも意外とある。特にアメリカでは二度目の経験だ。一回目はロスアンジェルスのハリウッドマジックである。
前提として、マジックショップはマジックマニアが集う場所としての要素を兼ねている。セミプロ、プロも含め、マジックに深く接している人たちの憩いの場所になりがちだ。これは決して悪いことではない。デパートのマジック売り場などのショーケース前を傍若無人に占拠しているマニアとそれを許して売上が伸びないディーラーなどに比べると、マシである。
まあ、そんなこんなで道具の紹介やら、そんな若者のマジックやらをしばし見て、必要な道具を買って帰っていったのだが、ふと思うことがあった。
そんなに多くのマジシャンを見たわけでもないので偉そうなことは言えないのだが、アメリカは西海岸と東海岸で嗜好に違いを多少感じた。気に入るムーブが違うのか、そもそもの軸の部分が違うのか、タネンで会ったマジシャンやディーラーの方がどうもロジカルな印象を受ける。
ロスで見るマジシャンはロジカルな部分よりも、ノリというかキャラクターのよさを受ける。どちらも欠けているのではなく、強く受ける印象が違うという意味だ。
2月頃に予定通りに事が進めばロスに行く予定。この辺のテーマを解決すべく色々な人に話を聞こうと思っている。というか、そういう確認作業をするなら、今の段階でここに書くなという話もあるのだが、まあ最初の一本目は御屠蘇気分で書くのも悪くない。15日だが。