マジシャンならば、サーストンの三原則は誰もが知っていなければならない、というのがネット上でサーストンの三原則で検索した結論だ。ここでいうサーストンというのは、1900年代初頭に活躍していた(らしい)マジシャン、ハワード・フランクリン・サーストン氏を指している。

大半の説明では、サーストンの原則はこのサーストンが言ったこと、とされているが、説として、彼の文献の中から、日本人の翻訳者がまとめなおして、このようにした、という話もある。まあ諸説紛々、誰かいったとしてもたいした差異ではない。まあ、もしサーストン本人がこう言っていなかったとしたら、いい迷惑な気もするが。

サーストンの三原則とはほぼ大半の解説は以下の通り
「マジックを演じる前に現象を説明してはいけない」
「同じマジックを2度繰り返して見せてはいけない」
「種明かしをしてはいけない」

元の文献を読んだことも、サーストン氏の考えを聞いたことも無いので、
まあ、この文言から推測するしか現状としては手がない。

推測するといっても、読んで字の如しとはいえるだろうが、いくつかの解説を読むと、どうやらこの3つの原則は必ず守らなければならないようだ。なるほど。

これらの原則はおそらく、例外が存在しているはずだ。残念なことに、これらの三原則を説明している文献や解説などをみても、例外については触れていない。私などは例外だらけで、三原則やぶりまくりだ。そういう点から考えると、マジシャンじゃないのかもしれない。

実際に、どのような状況下において、これらの原則をやぶっているのか、今回で書ききるのは面倒なので、今後、何回かにわけて、その状況を語りたいと思う。これらは原則やぶりになっているのか、そして、それはいけない事なのか、という事を考えていただきたいと思う。

今回とりあげるのは、「マジックを演じる前に現象を説明してはいけない」だ。これは人により、表現がことなり、「あらかじめ演技の内容を話さない」とか、「現象を説明しない!」とか、書き方は様々ですが、これはようは、発生する現象の結果を、その現象が発生する前に説明してはならない。ということでしょう。ああ、日本語は難しい。

これに対する私の考えは、035「期待した結末と予想通りな結末の違い」に現れている。状況に応じて、現象が発生する前に、現象を説明することによって、その結果を受けた観客の驚きが倍増するケースは決してないとはいえない。ではなかろうか。

他のサイトでケースとして挙げていたのは超魔術系である。この分け方が正しいかは別にして、現在おかれている状況を正確に理解した上、起きる現象が不可能であればあるほど、その状況は説明したほうが、観客の驚きを増加させることができる、と考えられかと思う。

例えば、1組のカードを観客に渡して、良く切り混ぜてもらう。その中から1枚のカードをマジシャンにも見えないように取り出して覚えてもらい、そのカードを中に戻して、再び混ぜてもらう。この状態から観客のカードをマジシャンが当てるというマジックがあったとしよう。(035のコピペ)

このマジックのポイントは観客がよりカード当てが不可能な状況だと思えれば思えるほど、そのカードが当たったときに驚けるわけだ。つまり、そのカード当てがどれだけ不可能な状況なのかを観客が理解している必要がある。

これは現象の説明とは多少異なるかもしれないが、起こすべき現象を理解してもらう為の説明という点では、同様の意味を指しているとも考えられるだろう。

これも原則をシビアに捉えるとダメなのだろうか?