さて、将棋にはプロがあるのは御存知だろう。有名な人だと、羽生四冠王とか、中原永世十段なんてとこか。大阪にいく神吉六段あたりがメジャーか・・・タレントとしてだけどね。女性だと、林葉直子なんて人もいたなぁ。

この将棋のプロ、通称プロ棋士と呼ばれる職業は、どうやってなるの?というと結構知らない人が居る。

ゴルフは至極簡単である。年に2回行われているプロテストで規定の成績を残せばいい。上位何名とかだよね、たしか。年齢制限もないし。ところが将棋の方はちと面倒である。

将棋は、プロになるために奨励会というところに入会しなければいけない。入会条件は、年齢制限(中学生以下でしたっけ?)とプロ将棋指しの門下であること。そして入会すると、クラスが分けられる。基本的に将棋の強さを計るランクは、段と級で表記される。10級から始まって1級まで、そこから初段、二段、三段とあがっていく。この10級から三段までが奨励会と呼ばれる。

彼らは互いにプロを目指す同士で将棋を指して、星の取り合いを行う。そして規定の勝率もしくは連勝することで、段級を上げていく。つまり周りのライバルを押しのけて上に挙がって行くのである三段に達すると、今度は三段の中でリーグ戦を行う。そして二十数名で行うリーグ戦で、2位までに入った棋士が、晴れて4段。つまりプロ棋士になるのである。

東西2名ずつ。年に4名がプロになれる。同率などが無い限り、この人数に特例は存在しない。「とても強いから君は今日からプロね」というのは、基本的に存在しない。全てのプロは、この百数十名というライバルを蹴落としてプロになっていくのである。

将棋界では、四段からをプロ棋士として認められ、給料や将棋の講師などの収入が入る。それまでの収入は雀も泣けないようなもの。よってハングリー精神は否応もなしに身につく。さらに、奨励会には会員の年齢制限がある。よって何歳までに何段になっていなければ、退会しなければいけないというものである。

今は・・・31歳までに四段にならなきゃいけないんだっけ?

(99/08/10追記)
現在、このシステムはかなり改正されているみたいです。詳しくはこちらに奨励会規定が書かれていますが、 満23歳の誕生日までに初段、満26歳の誕生日までに四段になれなかった場合は退会となるらしいです。また東西に分けてのリーグ戦ではなく年二回のリーグ戦に変更になってますね、どちらにせよ年4名しかプロ棋士にはなれないようです。

小学生で奨励会に入会して、最終的にプロになるのは、大方が20歳を超えてからというのが相場の奨励会。実は奨励会時代は平気で8年とかを過ごす人がいる。ようはむちゃくちゃ厳しいのである。

ではこの話、何に結びつくのかというと、当然マジックである。前項で理解できるように将棋界では実力重視。金があるとかは基本的に関係が無い。優れた環境を持つ事は、優位になる条件かもしれないが、やはり9×9の桝目で行われるゲームである。最終的には努力をしてものだけが、栄光を掴む事が出来るのである。年に4名以上の人間が入会してくる奨励会で、年に4名しかプロになれないのだから、基本的に全員がプロになれる訳ではない。ただ長くやってれば、はい今日からプロですよ、とはいかないのである。

昨今のマジック界におけるマジシャンの卵を見ていて思うのは

ハングリー精神の無さ

これといったプロの規定というものがないマジック界ゆえ、プロになるのは簡単なのだが、世界に通用する真のプロになるのは、想像を絶する努力が必要である。ほんの少し前にもそんな話をしているのだが、やはり新人とか卵系の人にはもう一回考えてもらいたい

自分が何故プロをめざしているのか?

そして

目指すための努力は足りているのか?

ということを